お知らせ Notice

【エネルギー】第2回・陸上自衛隊東北方面隊との間で、危機時の石油輸送力強化訓練のお知らせ

1.背景とねらい
平成23年3月の東日本大震災時には、石油製品の輸送・給油が困難となった地域が多数発生しました。
そうした中、資源エネルギー庁からの要請に基づく、自衛隊による被災地への燃料輸送により、民生用石油製品供給を支援しましたが、その際に様々な調整課題が発生しました。
こうした経験を踏まえ、資源エネルギー庁と防衛省では、①より確実な自衛隊向け石油製品供給体制の確立や、②自衛隊による民生用石油製品輸送支援の実施について検討を重ね、昨年、陸上自衛隊東北方面隊の実行動による方面隊震災対処訓練(みちのくアラート2014)において、燃料輸送の実働訓練を実施しました。この訓練により得たノウハウをさらに充実させ、平成30年に実施されるみちのくアラート2018に向け、更に広範囲の実働訓練を実施することとなりました。
今回、蔵王町における火山性微動による災害も想定した訓練とするため、丸山株式会社蔵王サービスステーションおよび県南油槽所が指名されました。

2.訓練の概要
訓練実施日:平成27年11月9日(月)
宮城内陸部を震源とする大規模な地震の発生を想定し、JX日鉱日石エネルギー株式会社仙
台製油所(宮城県仙台市)、丸山株式会社蔵王サービスステーション(宮城県蔵王町)の施設を利用し、訓練を実施します。

具体的には、
緊急・救命用の石油製品を供給する民間の燃料供給拠点において、自衛隊輸送力でなければ
輸送する事が出来ない限定的な場面(被害状況により民間ローリーの補給が出来ない場面)を
想定し、民間の製油所(JX日鉱日石エネルギー株式会社仙台製油所)から、孤立した民間の
中核SS(丸山株式会社蔵王サービスステーション)に、自衛隊輸送車を活用したドラム缶に
よる輸送支援訓練を実施し、石油製品を確保・搬出する手順を訓練・確立します。
さらに、停電や計量器の破損等を想定し、可搬式計量器によるドラム缶から携行缶等への小
分け作業を行うことで、仮設の燃料供給拠点(青空SS)を設置する手順を訓練・確立します。

【関連資料】
http://www.tohoku.meti.go.jp/s_shigen_ene/topics/pdf/151015.pdf

 


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